K山さんの1100カタナ セミレストアします 最終章

オイルを注入して、
遂にエンジン始動までこぎつけました。

ここからは
OH仕立てのエンジン始動方法について書いて行きます。
まず画像の様にプラグは全部外します。
そしてバッテリーはフル充電で、
プラスもう一つジャンプでバッテリーを繋ぎます。
そしてキーをオンにしてセルボタンを
「チョンッ チョンッ」
とほんの少し押して、
変な引っ掛かりや打音、異音がしないか?
を確認します。
そしてスロットル全開でセルボタンを押し、
オイルをしっかりと回します。
この時、オイルプレッシャーランプが消える事を確認しておきます。
ヘッドにオイルがキチンと来ているか確認するには、
カムのラインボーリングのメクラ栓ボルトを外せば解ります。
ヘッド横のヤツですね。
オイルランプが消えない場合は何かしらの原因でオイル圧が上がっていないって事なので、
ここで原因を追究しなければなりません。
オイル圧が上がらない状態で始動するとエンジンが焼き付いてしまいます。

オイルがしっかりと回ったら、
最終確認で圧縮値を計測しておきます。


今回は全ての気筒でほぼ12,5キロぴったりでした。
当たり前ですね(笑)。
オーバーホールしたてですから。


プラグを装着します。
そしてサブタンクからキャブにガソリンを注ぎます。
ここでも注意が必要です。
フルOHしたキャブでは問題有りませんが、
エンジンOH中に外して
ガソリンを切った古いキャブでは
内部のOリングが硬化し、
そこから盛大にガソリンが漏れ出て来たりします。
なので久し振りにキャブにガソリンを通す時は、
漏れる事を有る程度前提に考え、
下にタオルやウエスを敷いて置くことをおススメします。
今回のキャブはフルOHなので全く問題ありませんが。
で、ついにエンジン始動です。
超あっけなくエンジン始動しました。
キチンとオーバーホールしたエンジンでは、
セルボタンを押して2秒以内で火が入ります。
そういう物なのです。
ここで一安心です。
で、
エンジン音メチャクチャ静かです。
シルキーです。
やっぱりOHしたエンジンは違いますね。
まだ同調すら取ってないのにフケ上がりも軽いです。
私約13年前に自分の1100カタナのエンジン組んだんですが、
もうこの感覚忘れてました(笑)。
カタナ1100エンジンってこんなにジェントルなエンジンだったんですね。
ガサゴソと回る雑なフリクションを感じるエンジンだと思ってましたが、
全然違ってました。
結構感動です(笑)。
しっかりと暖気し、
キャブ同調を取ります。

電圧もしっかりチェックしておきます。
これで作業完了です。




完成です。
外装を付け、
ステム調整を実走で出し、
オイル漏れのチェックや増し締め、
各部確認を終えて、
約1年間お預かりしていましたK山さんのカタナ、
ついに完成致しました!
K山さんには既に納車していますが、
先日お電話を頂きました。
「信じられ無い位気持ち良いです!」
嬉しいですね。
やっぱりオートバイは乗って気持ち良くないとダメなんです。
ハンドルもアップに成って気軽に乗れる仕様に成ったので、
ガンガン乗って頂けたら私もうれしいです。
K山さん!
ありがとう御座いました!
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K山さんの1100カタナ セミレストアします その(39)
車体周りをどんどん組んでいきます。

520です。
皆さんが高確率で間違えるスペーサー位置。
これが正解ですよ。

スプロケ、スペーサー、ロックワッシャー、ナット
この順です。
スプロケの表裏にも注意です!

13キロで締めます。

フロント17でリア48
減速比はノーマルとほぼ同じ。

スプロケ外径がノーマルの630時とほぼ同じなんで、
チェーンがスイングアームに当たる事が有りません。
そしてチェーンカバーとのラインもキレイに合うので
美観は最高です。

アース線ですが、ノーマル新品の先を切って
カシメ直して半田を流して装着します。
私はこういう所はこだわってしまいます。

メインハーネスはオーノ団長の新品を使用しますが、
カプラーやギボシ形状がちょくちょく年式で違ったりするので、
その辺りを修正して行きます。

レギュレターは現在供給されない
「オレンジ/黒」
配線が付いてるタイプですので、
出力の「赤」配線と短絡しておきます。

レギュレターのアースはバッ直にします。
これも半田を流しておきます。

ウインカーコントロールリレーのカプラーは要らないので
外します。外さなくても問題有りませんが、
可能な限りシンプルが好みなので(笑)。
配線は一本一本を少しだけ違う長さに切り、
テープを巻いておきます。
少しだけ違う長さに切るのがミソです。


バッテリーケース付けたり、コイル付けたり
色々つけました(笑)。
こういうハーネス這わせたりって作業が
意外と時間かかるんですよ。



こんな感じです。

フルオーバーホールしたキャブを装着します。

はい、一瞬で装着完了!(笑)。
今回はここまでです。
もうプラグ付けてガソリン注いだらエンジン始動OKですね。
緊張するな~。
OHエンジンを始動させるにあたっての注意点から次回は初めます。
そして遂に完成、グランドフィナーレです。

520です。
皆さんが高確率で間違えるスペーサー位置。
これが正解ですよ。

スプロケ、スペーサー、ロックワッシャー、ナット
この順です。
スプロケの表裏にも注意です!

13キロで締めます。

フロント17でリア48
減速比はノーマルとほぼ同じ。

スプロケ外径がノーマルの630時とほぼ同じなんで、
チェーンがスイングアームに当たる事が有りません。
そしてチェーンカバーとのラインもキレイに合うので
美観は最高です。

アース線ですが、ノーマル新品の先を切って
カシメ直して半田を流して装着します。
私はこういう所はこだわってしまいます。

メインハーネスはオーノ団長の新品を使用しますが、
カプラーやギボシ形状がちょくちょく年式で違ったりするので、
その辺りを修正して行きます。

レギュレターは現在供給されない
「オレンジ/黒」
配線が付いてるタイプですので、
出力の「赤」配線と短絡しておきます。

レギュレターのアースはバッ直にします。
これも半田を流しておきます。

ウインカーコントロールリレーのカプラーは要らないので
外します。外さなくても問題有りませんが、
可能な限りシンプルが好みなので(笑)。
配線は一本一本を少しだけ違う長さに切り、
テープを巻いておきます。
少しだけ違う長さに切るのがミソです。


バッテリーケース付けたり、コイル付けたり
色々つけました(笑)。
こういうハーネス這わせたりって作業が
意外と時間かかるんですよ。



こんな感じです。

フルオーバーホールしたキャブを装着します。

はい、一瞬で装着完了!(笑)。
今回はここまでです。
もうプラグ付けてガソリン注いだらエンジン始動OKですね。
緊張するな~。
OHエンジンを始動させるにあたっての注意点から次回は初めます。
そして遂に完成、グランドフィナーレです。
K山さんの1100カタナ セミレストアします その(37)
今回は腰上組んでいきます。

ベースパッキンを乗せます。
私はこのベースパッキンとヘッドガスケットだけはノンオイル、
ノングリスで組みます。
それ以外は貼り付き防止で全てグリスを塗ります。
組付けペーストですが、
ピストンピン、カムなどに塗ります。
バルブステムなど燃焼室に繋がってる所には塗りません。

2番3番ピストンをコンロッドに装着して行きます。

ピストンピンサークリップの合口は
きちんと挿入口の反対側まで回しましょう。
基本ですがやってないエンジン数基確認しています。

ピストン装着完了。

シリンダーを装着します。
スリーブ、ピストンサイドにはしっかりとオイルを塗っておきましょう。
リングの合口の位置も合わせておきます。

先に内側の2番3番をトップ位置にして、
ピストン下に適当な木片を入れて支えにした状態で、
シリンダーを降ろして行きます。
入りにくいのはオイルリングのサイドリングです。
ピストンを軽く振ったり、爪や小さいマイナスドライバーで押しこめば
スムーズに入ると思います。
2番3番が入ったらクランクをゆっくり回して1番4番を上げてきて、
同じように入れて行きます。
この作業はハッキリ言って難しいです。
年間数十基組んでる方ならいざ知らず、
私でも4発組むのは数年に一回なので
まあまあ緊張します。
当たり前ですが入らないからと言って、
叩くとかは絶対にNGです!
入る時はスルッと入りますから!
カタナのシリンダーは特に重いので、
二人で作業すれば相当にやりやすいと思いますよ!

こんな感じです。
何回かクランキングして、
スムーズに動く事を確認し、
シリンダー内の余分なオイルは拭き取っておきます。

このエンジンはそもそもベースパッキン部からのオイル滲みで開けたのですが、
保険でベースパッキンの外周だけに少量の液体ガスケットを塗布して組みました。
面出し、確認作業では間違い無く問題無い平面度でしたが、
保険です。

ここまで来たらあとは簡単です。
ヘッドガスケットを乗せ、ヘッドを乗せます。
ガスケットには装着方向が示してあります。
ピストン位置は全てのピストンが有る程度下がった位置で載せます。

ヘッドナットを締めます。
これはマニュアルの締め付け方法に従います。
ベースパッキン外周に塗った液ガスがはみ出ています。
これは乾いてから奇麗に取り除くので問題有りません。
外部に露出している4個のヘッドナットは
カワサキの袋ナットタイプを使用しています。
これでスタッドボルトの錆から解放されます。
この時点で前側のカムチェーンスライダーを装着します。
しっかり下側が差し込まれているか要確認です。

大分形になって来ました。

カムを組む前にオイルラインにしっかりとオイルを注入しておきます。

カムジャーナル部にはしっかりと組付けルブを塗りこんでおきます。


カムホルダーの締め付け方ですが、
「カムに無理な力を掛けない様に締めるです」(笑)。
文で説明はかなり難しいし、難解なので割愛させて頂きます(笑)。

テンショナーを付けてクランキングし、
タイミングがずれて無いか確認し、
タペット調整します。


クラッチ板を装着し、
オイルラインに出来るだけオイルを注入しておきます。
これでエンジン完成です!
ぴや~と書いてもこれだけの工程ですから
本当に時間は掛かりますね(笑)。
さあ、このエンジンどんなフケ上がりを見せてくれるのか楽しみです。
次回はエンジン積みます。

ベースパッキンを乗せます。
私はこのベースパッキンとヘッドガスケットだけはノンオイル、
ノングリスで組みます。
それ以外は貼り付き防止で全てグリスを塗ります。
組付けペーストですが、
ピストンピン、カムなどに塗ります。
バルブステムなど燃焼室に繋がってる所には塗りません。

2番3番ピストンをコンロッドに装着して行きます。

ピストンピンサークリップの合口は
きちんと挿入口の反対側まで回しましょう。
基本ですがやってないエンジン数基確認しています。

ピストン装着完了。

シリンダーを装着します。
スリーブ、ピストンサイドにはしっかりとオイルを塗っておきましょう。
リングの合口の位置も合わせておきます。

先に内側の2番3番をトップ位置にして、
ピストン下に適当な木片を入れて支えにした状態で、
シリンダーを降ろして行きます。
入りにくいのはオイルリングのサイドリングです。
ピストンを軽く振ったり、爪や小さいマイナスドライバーで押しこめば
スムーズに入ると思います。
2番3番が入ったらクランクをゆっくり回して1番4番を上げてきて、
同じように入れて行きます。
この作業はハッキリ言って難しいです。
年間数十基組んでる方ならいざ知らず、
私でも4発組むのは数年に一回なので
まあまあ緊張します。
当たり前ですが入らないからと言って、
叩くとかは絶対にNGです!
入る時はスルッと入りますから!
カタナのシリンダーは特に重いので、
二人で作業すれば相当にやりやすいと思いますよ!

こんな感じです。
何回かクランキングして、
スムーズに動く事を確認し、
シリンダー内の余分なオイルは拭き取っておきます。

このエンジンはそもそもベースパッキン部からのオイル滲みで開けたのですが、
保険でベースパッキンの外周だけに少量の液体ガスケットを塗布して組みました。
面出し、確認作業では間違い無く問題無い平面度でしたが、
保険です。

ここまで来たらあとは簡単です。
ヘッドガスケットを乗せ、ヘッドを乗せます。
ガスケットには装着方向が示してあります。
ピストン位置は全てのピストンが有る程度下がった位置で載せます。

ヘッドナットを締めます。
これはマニュアルの締め付け方法に従います。
ベースパッキン外周に塗った液ガスがはみ出ています。
これは乾いてから奇麗に取り除くので問題有りません。
外部に露出している4個のヘッドナットは
カワサキの袋ナットタイプを使用しています。
これでスタッドボルトの錆から解放されます。
この時点で前側のカムチェーンスライダーを装着します。
しっかり下側が差し込まれているか要確認です。

大分形になって来ました。

カムを組む前にオイルラインにしっかりとオイルを注入しておきます。

カムジャーナル部にはしっかりと組付けルブを塗りこんでおきます。


カムホルダーの締め付け方ですが、
「カムに無理な力を掛けない様に締めるです」(笑)。
文で説明はかなり難しいし、難解なので割愛させて頂きます(笑)。

テンショナーを付けてクランキングし、
タイミングがずれて無いか確認し、
タペット調整します。


クラッチ板を装着し、
オイルラインに出来るだけオイルを注入しておきます。
これでエンジン完成です!
ぴや~と書いてもこれだけの工程ですから
本当に時間は掛かりますね(笑)。
さあ、このエンジンどんなフケ上がりを見せてくれるのか楽しみです。
次回はエンジン積みます。
K山さんの1100カタナ セミレストアします その(36)
どんどん行きましょう。

ニュートラルスイッチをはじめとする
ショートパーツをどんどん付けて行きます。

オイルフィルターも装着します。
「お祈り」みたいなものですが、
オイルを先に注入してから装着します。

ちょっと見難いですが、
エンジンサイドのオイルメインギャラリーのメクラ蓋部です。
皆さんがテンプメーターのセンサーを良く付けている所です。
ここなんですが、メクラボルトの本当にキワキワにオイル通路があるんです。
実際ボルトが少し掛かってる位。
実際なんの弊害も無いので良いのですが、
色々と謎が深まります。

ガバナー、ピックアップも取り付けます。

ここでもう一度裏返してオイルストレーナーを装着します。

オーリングやドラムストッパーも装着します。
この時点でミッションにはしっかりとオイルをさしておきます。


本来オイルパンはアルミ地で無塗装ですが、
今回は塗りましたので一体感半端無いですね。
オイルパン横にピックアップコイルの配線を
クランプしていますが、
現在の部品番号で注文して納品されるのは
これの長さが長く、
エンジンを積む際にフレームと干渉し易いので
ピックアップはエンジンを積んでから装着した方が無難です。
それか短いのに交換するかですね。

シフトシャフト部へのオイルシールの打ち込みは、
塩ビパイプが一番です。

ミッションの入りも一応確認しておきましょう。
シフトシャフトのリターンスプリングは交換しています。
これたまに折れたりします。
カタナでは余り聞いたこと有りませんが。

オイルポンプ、ギアも装着。

クラッチハウジング装着。

セルモーター、油圧スイッチ装着。


セルモータープライマリーギア、
ジェネレーターを装着します。
そうそう、カムチェーンスライダーの後ろ側の装着も忘れずに!
1100はシリンダーの上からボルト止めなので、
腰上OHでもチェーンスライダーは全て交換出来ます!
対して、750はクランクケースの合い面にスライダーを挟んで装着されてますので、
ケースを割らない限り交換出来ません。
1100と750、
同じ様に見えて実は全く違うんですよ。
今回で腰下はほぼ完成です。
続きます。

ニュートラルスイッチをはじめとする
ショートパーツをどんどん付けて行きます。

オイルフィルターも装着します。
「お祈り」みたいなものですが、
オイルを先に注入してから装着します。

ちょっと見難いですが、
エンジンサイドのオイルメインギャラリーのメクラ蓋部です。
皆さんがテンプメーターのセンサーを良く付けている所です。
ここなんですが、メクラボルトの本当にキワキワにオイル通路があるんです。
実際ボルトが少し掛かってる位。
実際なんの弊害も無いので良いのですが、
色々と謎が深まります。

ガバナー、ピックアップも取り付けます。

ここでもう一度裏返してオイルストレーナーを装着します。

オーリングやドラムストッパーも装着します。
この時点でミッションにはしっかりとオイルをさしておきます。


本来オイルパンはアルミ地で無塗装ですが、
今回は塗りましたので一体感半端無いですね。
オイルパン横にピックアップコイルの配線を
クランプしていますが、
現在の部品番号で注文して納品されるのは
これの長さが長く、
エンジンを積む際にフレームと干渉し易いので
ピックアップはエンジンを積んでから装着した方が無難です。
それか短いのに交換するかですね。

シフトシャフト部へのオイルシールの打ち込みは、
塩ビパイプが一番です。

ミッションの入りも一応確認しておきましょう。
シフトシャフトのリターンスプリングは交換しています。
これたまに折れたりします。
カタナでは余り聞いたこと有りませんが。

オイルポンプ、ギアも装着。

クラッチハウジング装着。

セルモーター、油圧スイッチ装着。


セルモータープライマリーギア、
ジェネレーターを装着します。
そうそう、カムチェーンスライダーの後ろ側の装着も忘れずに!
1100はシリンダーの上からボルト止めなので、
腰上OHでもチェーンスライダーは全て交換出来ます!
対して、750はクランクケースの合い面にスライダーを挟んで装着されてますので、
ケースを割らない限り交換出来ません。
1100と750、
同じ様に見えて実は全く違うんですよ。
今回で腰下はほぼ完成です。
続きます。

















